さよなら

3年間住み続けた家からついに卒業する時が来た。
4年前に横浜から東京という短距離間でこっちに出てきて、いまだに実家にいた時とさして変わらない行動範囲なのを考えるともう少し実家で暮らしてもよかったのではと感じるが、それでも私は一人暮らしのために東京に出てきて本当に良かったと思っている。

実家はとても苦手だ。横浜という地と、うまく機能できなかった家族を思い出すと、近くても帰りたくない場所。コロナを理由にもう一年ほど帰っていない。幸い母親も気を使ってくれ帰省を要求することはないのだけれど、「帰ってきて」と言われてもほとんど私は帰らなかったと思う。往復800円しかしないのに、それでも帰りづらい場所。母親にはごめんとしか言えないが、そんなこともわかっているのか彼女は私に深入りしようとしないでいてくれる。ありがたいが、同時に罪悪感も同じ重さでのしかかってくる。

少し疲れた。