一番嫌い、年末年始

年末年始が嫌すぎるという気持ちで今年を始めたのにもうまた何回目かの年末年始が近づいてきている。今年ひいたおみくじは大吉だったのだが、それに見合わない一年を過ごしたことに憤りまで感じる。やっぱりおみくじなんて大きく言えば「デマ」だ。実体のない偶像に人の人生の一年を任そうと思うほうが馬鹿なんじゃないか。そう思いながら来年の年始にはすべてすっかり忘れておみくじを引きにいく私の姿が容易に想像できた。

年末年始は実家に帰らない。帰る年もあったのだが、地元の仲いい友達はほとんど東京に出ているし、なんとなく家族といると一人でいるより消耗するので、今年は帰らないことにした。こういう時コロナはありがたい。というかコロナ禍で出来なくなったことも多々あるのはわかるのだが、常時マスクをつけなければいけない以外、私の生活が一変することはなかった。別に、コロナ禍であってもなくても、ほとんど生活は変わっていないのだ。
実家は神奈川で、帰ろうと思えばいつでも帰れるのだが、あのニュータウンのやけに整った街並みがどうしても受け付けない。別に実家に恨みはないのだが......

一番好きなシーズンはクリスマスとバレンタインなんです、と会社の先輩に言ったら「まあ~! かわええなあ!」と子供を褒めるような声色で反応された。思えばどちらも日本だと恋人やパートナーに深く関わる(と思っている人が多い)イベントだったことに後から気づいた。
私だって恋人がいたらちゃんとそれぞれのイベントを楽しもうとするだろうが、私がクリスマスとバレンタインを好きなシーズンに挙げたのは、単にその時期は美味しいケーキやチョコレートがデパートに死ぬほど並ぶからだった。色気がない自分の考えは、特に口から出されることなく私の中で消化されて消えた。

 

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