「喫煙者さようなら」世間の声

あったかくなりました。いや、やっぱり寒いままでした。上着を着るか迷って脱いだり着たりを繰り返していたら三月になってしまってウケた。
生活をこなしていくだけで精一杯なのは全人類ほとんどがそうだと思うけど、生きてるだけでお金はかかるし、税金は増えていくし。使用期限が迫っているのにお気に入りのアイシャドウを捨てれずにいるのが、生活により哀愁を漂わせている一因になっている気がする。

この前渋谷の喫茶店、羽當に久々に行った。羽當は以前喫煙可能店だったので良く友人とお茶しに行っていたのだけど、いつのまにか禁煙(というか喫煙ブースありで席でタバコは吸えない)になってそのまま疎遠になっていた。友人と渋谷に行くことになったので、久々に羽當に行きたいとおねだりして快諾してくれたので行ってみたが、自分がよく行っていた頃より随分変わっていた。

席で喫煙可だった時もしばしば混み合って店内で待ち列ができることはあったが、今の羽當はそれ以上に人気になってしまって、特に休日はいつ見ても行列ができている。行った当日も雨が降っていたのにも関わらず何組か並んでいて、並んでいる人こんな雨なのによく頑張るよなと思うばかりだった(私たちもだけど!)。
店の入り口に近づくと、前はなかった「無断で撮影禁止」という旨のステッカーが貼られていて驚いた。無断撮影禁止って何。それだけ羽當の雰囲気が人気になり、店内の写真をたくさん撮られているということでいいか?
久々に羽當でシフォンケーキやたくさんのカップを写真に撮りたいな〜と思っていたので、その気持ちを見透かされていたようで緊張。こんなステッカーがあるということはなんらかのトラブルがあったということなのだろうか。

店に入ると昔通っていた時のままで、大好きなシフォンケーキもラインナップは変わっていなかった。たまににんじんのシフォンケーキも出していたと思うんだけどまだ出ているのかな。まあにんじんのは選ばないけど。とか思ってたら目当ての紅茶シフォンケーキは売り切れていた。
店員に写真を撮っても大丈夫なのですか、と聞いてみると「人が写らなければ大丈夫」と返ってきた。とりあえずシフォンケーキとコーヒー、壁に飾られているたくさんのカップだけ撮っておいた。

つくづく思うけど禁煙になった途端とても人気になる喫茶店は多い。新宿の西武も全階喫煙可能だった頃はそこまで並ばなかったイメージだが、結構前にテレビか何かで紹介されてから鬼のように行列ができるようになった。西武に入るために並んで、自分たちの番になって喫煙席を頼んで席に案内されると、喫煙席はガラガラなのでなんだか並び損をしたような気分になる。ここまで書いて西武って全席喫煙可能な時期あったっけ?と不安になるが調べるまでは気力がない。
喫煙者の肩身の狭さを感じるけどそれでもタバコを止める気にはなかなかならない。吸い続ける理由も特にないけど。
今日池袋に行って紙巻きタバコを吸える店を探した時も大変だった。電子タバコの普及を感じるし、というか自分ももう電子タバコしか吸わないし、こんなに吸えなくなっている店が増えているのに驚くことしかできない。四店舗くらい回ってやっと喫煙可能な喫茶店に落ち着けた時はかなり安心せざるを得なかった。

あーこうやって喫煙者は隅に追いやられるんだな。と思った矢先、喫煙可能な居酒屋を探すと池袋の今いる場所から徒歩五分圏内にいくつもの喫煙可能店があることに気づいて愕然とした。
私は居酒屋も好きだが、お酒を飲まないのでいつも入る時に緊張してしまう。お酒を飲まないのにタバコを吸いたい人ってそんなにいないのか?そんなこともないと思う。

でもタバコが本当に受け付けない人からしたら、クリーンな店が増えてきているように感じるんだろうな。妊婦の人や子供連れ、タバコアレルギーの人にとってはありがたいことなのだと思う。
タバコが嫌いな人がよくいう、「煙たい、臭い」という文句がある。しかし、なぜか喫煙者の私も、タバコ臭がむせかえる場所にいると「煙たい、臭い」という文句を口にしてしまって変である。
じゃあなんで吸ってるんでしょうね。わかりません。お金で不健康を買っている。いつかこんなことを書いている自分が恥ずかしくなる?