伝染病

某日

前の職場に30半ばでえらい役職のおじさまがいて、プライベートの喋り方があゆみたいだったからあゆおじって心の中で呼んでたことを思い出した。その人は面白いことがあると文字通りのニュアンスで「ウケる笑」と言うのだけど、ウケる笑の言い方がギャルすぎてキャッチーだったから、職場の人たちにどんどん伝染していい大人たちがみんなウケる笑って言いまくっているのが、私は好きだった。

口癖とか言葉って伝染するもので、ある時だれかのせいで台無しの状態になってどうしようもない時に「退場!」とふざけて言うことが伝染したこともあるし、ある時なんかモヤモヤしたりやり切れない気持ちになったときに「プー」とか「チー」って言っていたら、よく聞かせていた友人が職場で疲れた時にマスクの中で「チー」と言ってしまったと告げられたこともある。20代半ばの人間が職場でチーとか言っていたらビビってしまうと思うけど、その同時期私は職場の人間の前で普通の音量で「チー」って言っていたから、急に出した牌を取られるかと思った人もいるかもしれない。もうどちらの言葉もあまり言わなくなってしまったけど。
そういえば実家にいた時から、お風呂あがりの人に対して「おかえり」と言って、言われた相手が「ただいま」と返すことが家のルールだったんだけど、家族以外の友人などにもそう言うようにしていた。でも今は言わなくなっちゃった。いつからおかえりって風呂上がりの人に言わなくなったんだろう。

チーっていうのがどこから来たかというと、「ハムスターの研究レポート」という4コマ漫画を小さい時によく読んでいて、出てくるハムスターが「チー」ってよく鳴いていたのがなんとなく頭に残っていたからだ。「チー」と鳴いているハムスターは大体不服そうなときに鳴いている記憶があった。でも読み返したら全くそんなこと書いていないかもしれない。私は記憶を捏造することがよくある。プーの由来はマジで覚えていないです。
今の言葉ブームは「純(じゅん)」。私の身の回りの人は私が純って言っていたらこの漢字なんだなと思うようにしてくれるとありがたい。どういう時に出る言葉かというのは説明がめんどくさいので割愛する。

 

某日

あ〜〜〜〜ん。喜怒哀楽の中で二つ以上の感情を同時に経験。そういう気持ちにさせてくれるものに対して敬意を示したいけどうまい言葉が見つからない。最近いろんな人と喋っていて思うのだけど、私は頭の中の出来事を言葉で説明することがとても不得意だと気づく。できたらいつもメモ帳を持ちあるいて図を書きながら説明したいと思うけど、そんなことをしている奴の説明をちゃんと聞く気になれないような気がする。

夏と冬はどうしても身体が痒くなってしまって無意識にどこかを掻いてしまう。でも第三者から見た時に身体を掻いている行動って結構滑稽に見えて違和感を感じる。
そういえばこの前初めて実際に帯状疱疹にかかっている人を見た。帯状疱疹ってアレルギー以外だと、大体ストレスや疲労が原因なことがほとんどなのでかかっている人をみると温かくして寝てくださいと思う。でも温かくして寝る時間がないから帯状疱疹にかかっているのだと思うので、やっぱりそんなことを言えない気持ちになってしまう。なんでも思ったことを言いたいけど言わない方がいいこともあって、本当に言わなくていいことは言ってしまうのに些細なことは言えなくなってしまうのは、認識がちょっとずれているからなのだよね〜